Bacchus Licks Southern

先日当店に入庫、もう売れてしまいましたが、、、
ネットで調べてもスペックが出てこないですね。 おそらくこの個体はずいぶん前に私が販売したもので、回りまわって帰ってきたところです。 前オーナーが手に入れた際セットアップを頼まれましたが、あれから随分と時間が経ちまして、あらためて普通にセットアップしなおしたらすごく良い生鳴りで驚きました。 経年変化のたまものです。 そしてアンプから音を出すとこれまた、いわゆる「速い音」でビックリ。 ただ、音が速ければ良いわけではありません。 オリジナルをある程度維持しながら、欠落した音を取り戻しました。 というか、デフォルトでは出てなかった本来のこのギターの魅力を余すことなく引き出すことができました。 どれだけあるべき音の情報を詰め込めるか?が一番大切だと考えています。 

2000年代前半のハンドメイドシリーズ草創期は、個人的に特別な存在に見ています。 剥がれてしまうので厄介ですがパーロイドのセルが巻いてある頃のものです。 Dukeとかは明らかに良い材使ってました。 このLicks Southernもカタログに載っていた気がするのですが、当時のカタログ探すのちょっと大変なので、、、ぱっと見にはアフリカンマホのボディ、ネック材です。 でも身が詰まってて実はホンマホ?って期待してしまいます(笑) 指板のローズも身の詰まった材です。 だから当時のスペックを調べたいのですよね。 15年くらい前でしょう?さすがに覚えてないですね~

ピックアップは、57クラシックに似てますが薄味でこのギターのボディニュアンスを余すところなく再生します。 実は、入庫の際にはここが欠けていたので電装に手を入れました。 配線材は同じ素材で新たに引き直しました。 他にもいくつか・・・。 ピックアップ換えたら、、、とかコンデンサー換えたら、、、って思うのですが、弾けば弾くほど「このままがいい」ってギターです。 日常、私がすすめているmomoseもPU交換しまくって結局オリジナルに戻ったって話をたくさん聞きます。 それがこのメーカーの底力です。 ちなみに古いモモセを所有されている方々、今のモモセPUに換装するのもおすすめですよ。 パーツ手配はメーカーでできるのではないでしょうか? 気になる方は行きつけのモモセ販売店で聞いてみてください。

このギター見てると、、、「当時はPRSがよく売れていたなぁ~」とか思ったり(笑)
マホガニーボディのセットネックは良いですね。マニアックだけれど!

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