アルパインギターSTタイプ

近年は全く生産していないのですが、alpineguitarsってブランドでエレキを作り続けていました。 この写真は店頭に残っているうちの1本です。 もともとはmomoseを積極的に販売していたところ、急に生産終了の連絡。 それでは困るものでどうしたものかと思っていたらメーカーサイドで、ある話しがあって、、、といういきさつでした。 

このギターはmomoseの工程を使って生産依頼した私のブランドです。 基本スタンスは「気に入ってくれた人が買ってくれればいい」なのでさほど積極的に販売してません。 昔から私を慕ってくれている方が多く買ってくれていますし、ちょっとした工夫が琴線に触れてくれたのか、通りすがりにいらした方が「出会って」買ってくださったりしています。 

当初は、momoseMST-STDの延長線上でしたが、あるところから仕様を一新してオリジナルPUや微妙な細かい仕様をあらためて詰めた事で、「アルパイン」としてキャラが立ったギターになっています。 

ヘッドロゴを見てもらいましょう。 一番のアイデンティティは、小さく書かれた
「Made in MATSUMOTO」
私のブランドロゴよりここが重要です。 このブランドを始めた頃は、今ほどギター産業、エレキ愛好家の間では「松本」がフィーチャーされていませんでした。  特にご当地松本平では、国産エレキの生産がかなり多いことを知る人もほとんどいませんでした。  私は、ギターを作るために、横浜から松本へ移り住んできたのに、この状況は寂しいものだ、と思っていました。  この街には、「飛鳥」(元はヘッドウェイ)という優れたメーカーが存在してて、フジゲンさんは、まぁ知られていましたけど、心をくすぐる楽器を作ることができる「飛鳥」は影が薄い存在でした。 

 そうであれば、この「松本」にこれだけ優れた楽器を作ることのできるメーカーがあるんだよ、と知ってもらうために入れた地味に大きなアイデンティティを掲げよう。 って。

毎度「これ何?」って聞かれるごとにこの話しをしていました(笑)

今となっては、momoseが復帰していますのでそちらに力を入れています。 そんな最中でもマニアックに「こんな感じ欲しいなぁ」って言われることがあり、思い切って流したのが現状最終ロットになってるこのギターです。  このモデルは、70年代の音楽を思い起こさせるロックな熱さとBluesなメンタルを持ち合わせたギターで、勢いで弾けば勢いが乗るし、右手や手元でタッチを調整すれば、丁寧に応えてくれます。  私のひとつの楽器製作スタイルができたな、と自画自賛しているモデルです。

まぁ見ての通りコピーなわけです。 やはりブランドを持つからには見た目もオリジナルをやりたいのが人情です。 まだまだ企画の域を出ませんが、製造メーカーを変えて、私の思う「ボルトオンジョイントの究極型」を考えています。 でも基本エレキって誰かのフレーズを弾きたいものですから、需要はコピーな音なんです。 世に出てきた音楽は、そのほとんどがGibsonかFenderで作られていて、それが熱かったり心をくすぐるのが事実ですから、それはそれで良いギターをチョイスして展示したり斡旋したりでお客さんに向けて良い仕事ができます。 考えると「究極型」ってあまり汎用性ないから売れないかな?って思うのですが、そういう仕事をしないとツマラナイのです(笑) 現状、ピックアップの試作が進んでいますしサンプルを検証中です。 文面だけだと突拍子もないもの作りそうですが、全く普通のものを考えてます。 オリジナルメーカーの積み重ねてきた歴史を大事にしていますので。  

Headwayギターのオーダー、特注品の製作・販売 Neotenic Soundの販売 Yuuri SOUND Effectsの販売

長野県松本市のヤマハ特約店(株)ミュージックプラザオグチ LM担当のHP 特注品の紹介、選定品の紹介などを上げています。 (株)ミュージックプラザオグチ駅前店HP http://mpoguchi.com/matsumoto/ J‐Guitar.com 内弊社ページ http://www.j-guitar.com/shop_info1377.html